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アルバムA&Hのレコーディングを終えて

松岡杏奈さんとの出会いは六本木でのセッションがきっかけだったと記憶しています。

彼女の音を初めて聞いた時の印象は「繊細・可憐」でしたが、一緒に演奏すると武士のような「潔い強さ」を感じました。

その相反する2面性が彼女のピアノの大きな魅力の1つかと思います。

今回のCDを作成するにあたり、伝えたいメッセージやコンセプトなどを杏奈さんと話し合ってから選曲、アレンジと進みました。それぞれの得意な曲より、それぞれの個性が重なり調和できる曲を選び出しました。

6月にピアノとボーカルのDuoでレコーディングして、8月に6曲をデジタルリリースしました。そのうちの5曲が今回のアルバム前半に収められています。


後半は当初からピアノトリオ+ボーカル編成で計画しており、共演経験があり杏奈トリオのメンバーでもある、ベース木村俊介さんとドラム北川類さんに依頼しました。

作品の中にジャズ・ラテン・邦楽が含まれるため、信頼できる人かつ柔軟性に優れている演奏家となると木村さんと北川さんのリズム隊しか思い浮かばなかったというのが正直なお話です。後半はCD限定曲を含む6曲を9月にレコーディングいたしました。

レコーディングとは不思議なもので今あるがままの自分が大型の鏡のように浮彫にされてしまいます。羞恥心と自尊心のミルフィーユのような層を何度も租借したり飲み込んだりして進んでいきました。予想していたより早く録音も終わり安堵したのか家に帰ったら爆睡していました。

6月と9月に録音した11曲は、11月から販売されるCDで聴く事ができます。

松岡杏奈さんのAと私のHの頭文字でA&Hというユニット名およびアルバムのタイトルになっています。

多くの皆さまにこの作品A&Hが届きます事を祈っています。


2023年10月 Hitomi Sonare

 

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